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SDGs

ANNE 2021.12.03

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「SDGs」という言葉を見ない日の方が少ないのではないかというくらいよく使われている。学校でも教育の中に組み込まれるようになってきた。また、SDGs専門学校もあるらしい。SDGsは日々の生活とどう関わるのか、よく一緒に出てくるESGやCSRとどんな関係にあるのかについて整理してみたい。



SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標である。SDGsには17の目標、169のターゲット、その下に232の指標があり、よく目にする上記の図は17の目標を掲げている。169のターゲットは17の目標のそれぞれのターゲットを示しており、例えば17の目標の最初にある「貧困をなくそう」のターゲットを見てみると、以下のような項目がある。

1-1. 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1-2. 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性・女性・子どもの割合を半減させる。
1-3. 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度および対策を実施し、2030年までに貧困層および脆弱層に対し十分な保護を達成する。

さらに169のターゲットにそれぞれ合わせて232の指標が設定されている。

例えば上記のターゲット1-1の指標は、
・ 国際的な貧困ラインを下回って生活している人口の割合(性別、年齢、雇用形態、地理的ロケーション(都市/地方)別)
1-2の指標は、
・ 各国の貧困ラインを下回って生活している人口の割合(性別、年齢別)
・ 各国の定義に基づき、あらゆる次元で貧困ラインを下回って生活している男性・女性及び子供の割合(全年齢)
というように細かく設定されている。

日本では2016年5月20日に第1回「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合」が開催され、それ以降も毎年2回の開催で日本におけるSDGsに関わることが決定されている。日本のSDGsアクションプランとして主に掲げているのが以下の3つである。

1. SDGsと連携する「Society(ソサエティー)5.0」の推進
2. SDGsを原動力とした地方創生、強靭かつ環境にやさしい魅力的なまちづくり
3. SDGsの担い手として次世代・女性のエンパワーメント


1はビジネスの力を使ったSDGsの推進、2はSDGsを活用した地方創生の実現、3は人にフォーカスしたSDGsの実現である。

SDGsはよくESGやCSRなどと並んで取り上げられることが多いが、持続可能な社会の実現のために、SDGsは政府・企業・社会など幅広い主体からの視点であり、ESGは投資家からの視点、そしてCSRは企業に限定した視点で、企業の果たすべき社会的責任である。

SDGsは国や企業レベルの大きな目標に聞こえるかもしれないが、むしろ私たちの日常と密接に関わっており、私たちのちょっとした意識の変化や積み重ねにより着実に変化をもたらすことができる。例えばマイエコバッグやマイ箸、ストローを使わないといったことや、森や海の環境に考慮して作られたことを示す認証マーク付き商品を選ぶなど、身近なことからでも十分に貢献することが可能である。
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