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セレブや富裕層の間で常にテーマになるのが「アンチエイジング」に関する話です。アメリカでは特にそのための整形手術をする人が少なくありません。特にハリウッドの映画スターやミュージシャンなどのセレブの場合、これまでは自分自身の整形のカミングアウトは一つのタブーとされていました。それ以外の一般の富裕層はと言いますと、パーティーなどに出席するとその場限りのひそひそ話で「リフティングをした」そんな会話をよく耳にします。

ところが、最近になって整形をしたことを堂々とカミングアウトするアメリカセレブ層が増えてきています。特に有名なのが数ヶ月前にフェイスリフトの手術を受けた世界的なデザイナー マーク・ジェイコブスです。Instagramでの彼の発信は世界中から好感を持って迎えられました。それ以外にも多くのセレブが整形をカミングアウトしています。アメリカの富裕層における整形の考え方がますますオープンになってきましたね。

■マーク・ジェイコブスがインスタに「#lifelovelift」のハッシュタグで投稿

ちなみにマーク・ジェイコブスは親日家としても知られるデザイナーです。また彼自身の名前をブランドとした「マーク・ジェイコブス」は1986年にニューヨークで初のコレクションを開催しました。58歳になるマークも「アンチエイジング」に挑戦したわけですが、なんと彼は手術直後の様子をインスタにアップしています。私自身もフォローしていますのでこの画像を見た時は少し驚きました。

その最初の投稿ではただ一言「昨日」というキャプションが付いていました。いかにも彼らしかったのは投稿された画像のハッシュタグには手術を担当したパークアベニュー脳外科医の名前が記されていたことです。

またそれ以外のハッシュタグには
#f*ckgravity
#lifelovelift
こんな茶目っ気のある言葉が書き込まれていました。さてその実際の画像ですが何十枚ものガーゼに包まれたちょっと衝撃的な画像に驚いた私。

インスタでは160万人以上のフォロワーがいるマークですが、この整形手術をカミングアウトする画像に対してたくさんの好意的なコメントが寄せられました。有名セレブである彼が手術直後の衝撃的な画像を公開することで、これまでのセレブのように身を隠す必要がなくなったわけですね。実際に彼はその直後に早速お祝いモードに入っています。

■多くのセレブがマークに続いて続々とカミングアウト

同じ富裕層でも特にメディアに顔を露出するような著名人やスターが整形手術を自ら語ることは一種のタブーとなっていました。ところがSNSの進化とともにマーク以外の著名人が次々と整形をオープンに伝えるようになってきました。例えばモデルのヴェロニカ・ウェブは黒皮症の治療を皮膚科医のミシェル・ヘンリーに行ってもらったことを堂々とインスタで公開しています。女優のエイミー・シューマーも同様に顎の下の部分の脂肪を除去する様子をなんと動画で公開しています。

それでも未だにセレブが整形手術についてSNSで堂々と発信するのは最後の砦だと考える人たちも少なくありません。（ 少なくとも私の周りのアメリカの友人の場合はほとんどカミングアウトしていません）ただ、SNSというツールを使えば自分が発信したいことを自分の言葉で世界中のフォロワーに伝えることができます。セレブ界におけるタブーも少なくなってくるのかもしれませんね。

このように自らの整形手術をカミングアウトするセレブの考え方のほとんどが、「誰もがエイジレスではない」という考えから真実を偽って伝える理由が無くなったようです。インフルエンサーでもあるセレブが「整形手術はOKなことだ」そんな発信を自らすることで今後さらにセレブのライフスタイルが変化していくのだろうと思っています。