

世界の大富豪の意外な節約生活!別荘を買わないことも選択肢
焔(Homura) 2021.05.17

節約や倹約というのはとっても主観的な言葉です。一般的なアメリカ人にとって少しでも安い買い物をすることが節約であることは日本と同じでしょう。
ところがアメリカにおける大富豪の倹約とはT シャツ姿で出勤したり、高級車にも乗らず別荘すら買わないことだったりします。
もちろん豪邸やプライベートジェットを買えるだけのお金はあるのですが、あえて会社のカフェテリアで社員と一緒にランチを食べたりする節約家も少なくありません。
世界で最も裕福な人たちの中には信じられないくらいの節約術を実践している人がいるものです。彼らは寛大な慈善活動家でもありながら、膨大な資産管理を行う秘訣を知っている、そんな3人の大富豪のお話しです。
50年前に買った3万ドルの自宅!携帯も持たないアナログ生活を楽しむバフェット氏
ネブラスカ州オマハに住んでいることから「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は世界有数の富豪でありながらもっとも倹約家だと呼ばれている人物です。彼の自伝を読んだことがありますがその中で特に印象的だったのが車のナンバープレートのエピソードです。
アメリカでは好きな文字をナンバープレートに入れることができますが、バフェットさんかつては「THRIFITY」(倹約)という文字を入れていたと 言うから驚きますね。
今彼が住んでいる家は50年以上前に購入したものだそうです。 その時の価格が31500ドルですから300万円ちょっと、信じられないような価格です。
ビルゲイツさんとは数十年来の友達ですが、オマハを訪ねてくる時にはバフェットさん自身が空港まで迎えに行くそうです。
とにかくジャンクフードが大好きなバフェットさんは毎日5本以上のコーラを飲みポテトチップを食べるのが大好きだといいます。
そんな庶民的な食べ物が大好きなこともありファーストフード店やコカコーラなどに出資しています。
どれだけ資産があろうとも自分の生活を変えることはないというのが彼の生活主義です。
Facebook 創始者のマーク・ザッカーバーグ氏が愛するシンプルライフ
700億ドル以上の資産を持つザッカーバーグ氏ですが彼が目指すものは常にシンプルライフにあります。T シャツとジーンズだけを身につけているザッカーバーグ氏ですが家族とともにとても質素な暮らしを送っています。
まるで日本のミニマリストのような考え方ですね。 彼が常に考えているのはどうすれば自身のプラットフォームである Facebook に貢献できるか?ということです。
それに集中できるように常にすっきりとした生活を心から望んでいるようで、 ライフスタイルをシンプルにすればするほど決断事項を極力減らすことができると考えているようです。
お金に対する執着が一切ないクリエイタータイプのザッカーバーグ氏ですが、数年前には夫婦で保有する Facebook の株式のうちなんと99%を慈善事業に寄付すると発表しました。
彼が結婚したのは2012年ですが、結婚式すらも自宅の裏庭で行なっています。そして新婚旅行先のイタリアではマクドナルドを頬張る新婚夫婦の姿が目撃されたと言いますから、何とも微笑ましいエピソードですね。
私が10年間暮らしたメキシコのグルポ・カルソ(Grupo Carso)創業者カルロス・スリム・ヘル氏
メキシコでダントツ一位の大富豪であるヘルさんですが、彼の総資産額は650億ドルです。この資産を経営する数多くの企業に注ぎ込んでいますが、彼はロイターの質問に対し「富みというのは果樹園のようなものだ」という持論を展開しています。
富を手にしたらそれをもっと大きくするためには再投資する新しい他の分野にも広げなければならない、とも語っています。
そしてヘル氏も他の大富豪と同じくプライベートジェットやヨットなどには一切手を出しません。
今でも古いベンツに乗っていると言われていますが、事業経営に対してもとても倹約家として知られています。
彼が常に口にするのは(従業員などに対して)「会社が好調な時でも節約は常に心がけるべきだ」という言葉です。
メキシコシティにある自宅は40年前に購入したものです。 6室のベッドルームがある自宅ですが、メキシコでは家族のつながりというのはとても大切にします。
そこでは日常的に子供や孫たちと家庭料理を楽しむ日々を送っていると言いますから、ただ節約するための倹約家であるというわけでもなさそうです。
そんな質素な日々を送りつつもニューヨークのマンハッタンには8000万ドルのマンションを所有しています。
今回ご紹介した3人の大富豪ですが、何か共通するものを感じてしまうのは私だけでしょうか?倹約や節約というのは本当に主観的な言葉だと思わされた大富豪のライフスタイルですね。