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箱根散策

ANNE 2020.09.25

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一、関所を通る旅人は、笠・頭巾を取り、顔かたちを確認する。
ニ、乗物に乗った旅人は、乗物の扉を開き、中を確認する。
三、関より外へ出る女(江戸方面から関西方面へ向かう女性:出女)は詳細に証文と照合する検査を行う。
四、傷ついた人、死人、不審者は、証文を持っていなければ通さない。
五、公家の通行や、大名行列に際しては、事前に関所に通達があった場合は、通関の検査は行わない。ただし、一行の中に不審な者がまぎれていた場合は、検査を行う。

これは1711年に箱根関所に出された五項目であり、箱根関所の役割であったそうだ。例えば三番は、大名の妻子が逃げ出さないように厳しく取り締まるのが目的であった。関所破りは規定では磔(はりつけ)の刑となるが、実際廃止されるまでの250年間、処刑はたったの5件。ちょっと迷っただけとして軽い処分で済ませたケースが多かったようだ。何とも人情味溢れている。

関所の設置自体は1619年であり、丁度昨年400周年にあたるが、それを記念したロゴが「象」だという。それも可愛らしい。これは8代将軍徳川吉宗に献上された象が長崎に上陸し、実に3ヶ月半もかけて江戸まで歩いたそうだが、その途中で箱根の険しい道を通り、宿場に着くと体調を崩してしまったようだ。当時それがどれだけ厳しい旅だったかは想像以上だろう。箱根で休養した象はその後、無事に江戸まで向かったそうだ。そんなエピソードが詰まったロゴである。

夏の終わりに暫くぶりに箱根を訪れたが、意外と客足が戻っている印象を受けた。宿泊先は7、8割の稼働率で、よく行くお寿司屋さんは、コロナ後の方が忙しいようだった。長期滞在が増えたからか、出前客もその分増えているのだろう。

この夏は猛暑だっただけに、箱根の涼しさで体力を温存し、箱根の自然にたっぷり癒された。ただただ自然の中を散策するだけで、チャージされる自分を感じた。




星の王子さまミュージアム

児童文学にしては奥が深く、大人になって改めて読む面白さにミュージアムも訪れてみたくなった。


ガラスの森美術館

経営母体はうかい亭で有名なうかいグループ。ヴェネチアをモチーフにした美術館で、南欧風のウォーリス建築も美しい。 今はホームページでインターネット美術館のページが設置されており、いくつか代表的な作品を見ることができる。


やまひこ鮨

強羅にあるお寿司屋さん。ケンゾーのワインも飲めるお店。


箱根ラリック美術館

ラリック美術館のモーニング。こちらはフランス人のガラスとジュエリーの工芸家であるルネ・ラリックの作品が展示された美術館であり、館内にはラリックが室内双装飾をした豪華列車オリエント急行が展示されている。
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