

世代によって違う富裕層の意識
NOBLE STATE NEWS 2016.10.14
富裕層インタビューを行っていると、富裕層と一口に言っても百人百様、趣味嗜好、ライフスタイルによって全く違った方々であることがわかります。しかしそういう趣味やライフスタイルの違い以前に、世代間の意識差があるということをMediapost.comが伝えています。
記事では18歳以上のアメリカ人をミレニアル、ジェネレーションX、ベビーブーマー、シニアの4世代に分けて、金融資産1億円以上の人を対象にそれぞれの特徴を述べています。
アメリカで富裕層についてリサーチを行っているシャルマンリサーチセンターの調べによると、全米で金融資産1億以上の個人は1900万人。以下の表はアメリカの国勢調査局の統計による各世代の比率に、シャルマンが想定する金融資産1億円以上のミリオネア人口の比率を組み入れたものです。
世代 年齢 比率 ミリオネア比率
ミレニアル 18-34 30% 41%
ジェネレーションX 35-50 27% 23%
ベビーブーマー 51-69 30% 31%
シニア 70以上 12% 5%
まず、ここでいうミリオネアと一般の人とはどれほどの格差があるのかというと、この1900万人の人達はふつうのアメリカの成人の10倍資産がある。そして収入はだいたい2倍ということです。
世代でみるとジェネレーションXがもっとも金融資産を持っている。が、それぞれの世代で傾向のちがいがある。
起業している人の数はジェネレーションXがはるかに多いが、自分の事業で1億以上稼いでいる人はミレニアル世代が一番多い。さらに従業員の数でみるとミレニアルとジェネレーションXは拮抗している。
さらに驚くことにミレニアル世代のミリオネアは生活費に困らないのに、お金の心配をしていること。それは自分が亡くなったときに残された家族を守れるのかが心配なのだといいます。
最大の関心事は何かというのも世代により違っていて、ジェネレーションXでは自分の健康が一番の関心事。ベビーブーマーでは家族の健康とリタイアライフの充実。
これに対してミレニアル世代ではインフレ、犯罪のように、より社会に関心を向けていて、また両親の世話についても考えています。
ミレニアル世代はよく「自分が一番」世代のようにレッテルを貼られるが、富裕層になると案外そうではないということ。
この傾向は日本でも非常に近いんじゃないかと思います。富裕層インタビューをしていても、若年層ほど社会に深い関心を抱いていて、シニア層にいくほど、この先何年生きるかということを冷静に考えて、そこから逆算して、自分と配偶者や家族の人生の充実を考えておられる。
同じ「富裕層」でも趣味嗜好、ライフスタイルによる違いとは別に、通り過ぎてきた時代と残された時間による意識の違いがあるというお話でした。
参照サイト:Mediapost
cover photo: Kevin Dooley “generations”
NOBLESTATEを運営するランドスケイプでは210万件の富裕層データベースをもとに、ラグジュアリー消費者のネットワークを通じた富裕層サーベイ、デプスインタビュー調査を行っています。詳しくはこちらからパンフレットをダウンロードください。
記事では18歳以上のアメリカ人をミレニアル、ジェネレーションX、ベビーブーマー、シニアの4世代に分けて、金融資産1億円以上の人を対象にそれぞれの特徴を述べています。
アメリカで富裕層についてリサーチを行っているシャルマンリサーチセンターの調べによると、全米で金融資産1億以上の個人は1900万人。以下の表はアメリカの国勢調査局の統計による各世代の比率に、シャルマンが想定する金融資産1億円以上のミリオネア人口の比率を組み入れたものです。
世代 年齢 比率 ミリオネア比率
ミレニアル 18-34 30% 41%
ジェネレーションX 35-50 27% 23%
ベビーブーマー 51-69 30% 31%
シニア 70以上 12% 5%
まず、ここでいうミリオネアと一般の人とはどれほどの格差があるのかというと、この1900万人の人達はふつうのアメリカの成人の10倍資産がある。そして収入はだいたい2倍ということです。
世代でみるとジェネレーションXがもっとも金融資産を持っている。が、それぞれの世代で傾向のちがいがある。
起業している人の数はジェネレーションXがはるかに多いが、自分の事業で1億以上稼いでいる人はミレニアル世代が一番多い。さらに従業員の数でみるとミレニアルとジェネレーションXは拮抗している。
さらに驚くことにミレニアル世代のミリオネアは生活費に困らないのに、お金の心配をしていること。それは自分が亡くなったときに残された家族を守れるのかが心配なのだといいます。
最大の関心事は何かというのも世代により違っていて、ジェネレーションXでは自分の健康が一番の関心事。ベビーブーマーでは家族の健康とリタイアライフの充実。
これに対してミレニアル世代ではインフレ、犯罪のように、より社会に関心を向けていて、また両親の世話についても考えています。
ミレニアル世代はよく「自分が一番」世代のようにレッテルを貼られるが、富裕層になると案外そうではないということ。
この傾向は日本でも非常に近いんじゃないかと思います。富裕層インタビューをしていても、若年層ほど社会に深い関心を抱いていて、シニア層にいくほど、この先何年生きるかということを冷静に考えて、そこから逆算して、自分と配偶者や家族の人生の充実を考えておられる。
同じ「富裕層」でも趣味嗜好、ライフスタイルによる違いとは別に、通り過ぎてきた時代と残された時間による意識の違いがあるというお話でした。
参照サイト:Mediapost
cover photo: Kevin Dooley “generations”
NOBLESTATEを運営するランドスケイプでは210万件の富裕層データベースをもとに、ラグジュアリー消費者のネットワークを通じた富裕層サーベイ、デプスインタビュー調査を行っています。詳しくはこちらからパンフレットをダウンロードください。