FASHIONとTECHの交差点でいま起こっていること
NOBLE STATE NEWS 2016.10.14
最近FASHION×TECHというカテゴリーの重なる領域がずっと気になっていたところ、LuxuryDailyでまさにこのトピックスを扱っていたので、簡単にご紹介したいと思います。
記事ではReformation、Everlane、Re/Done、ShopStyle、Springなどのファッションサイトを紹介し、これらのサイトは現代のテクノロジーのポテンシャルをまだ十分に使い切っていないといっています。
ではいまファッションとテクノロジーが交差する「熱い」分野はどこにあるのか。
(1)データアナリティクス。
まずひとつはデータアナリティクスの分野です。ここでは
・マーチャンダイジングにおけるインテリジェントプラットフォームを提供するTrendalytics
・店舗とEコマースをリンクし、1本の在庫単位として統合するSKUIQ
・デジタルマーケティングの投資対効果を計測するTribeDynamics
の3社が紹介されています。
アメリカのサイトなので日本の企業は出てきませんが、NOBLE STATEを運営するランドスケイプでは富裕層データベースを使ってブランド企業様のデータ分析を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。
(2)マイクロインフルエンサー
次にマイクロインフルエンサーです。これはかっこよすぎるモデルさんだとかではなく、もっと等身大のファンというか、共感を得やすいインフルエンサーを見つけてくれるサービス。speakrは興味深いです。
speakrではコンテンツクリエイターやキュレーターのネットワークの中から、そのブランドにふさわしいインフルエンサーを選びます。
(3)パーソナルショッピングとスタイリングサービス
富裕層インタビューをしていると、ネットにしてもカタログや雑誌にしても、ファッションの情報が多すぎて見つけるのに苦労している、という方はよくいらっしゃいます。
ニューヨークのセルフリッジズなどの高級デパートでも行っているパーソナルスタイリストサービス。
この分野のスタートアップとして紹介されているのは、
・スタイリストと顧客のマッチングサービスを行うOk My Outfit
・予約ボックスに服や雑貨を毎月届けるBespoke Post
・パーソナルショッピングサービスのパイオニアStichFix
お店で話しかけられるのが嫌だったり、店でのコミュニケーションがおっくうという人は案外多いので、このプロセスが自動化されたり、スタイリストが代行してくれるサービスは、これからどんどん伸びると思います。
(4)ダイレクト販売
消費者に直接届くサービスでも面白いスタートアップが出てきいます。
・どんな洋服も1着100円で試着可能な「試着システム」AYR
・エシカルであることをテーマにしたReformation
・いらないファッションの買い取りを依頼できるMaterialWorldは専用のデビッドカードに買取金額を入金するところがユニーク。
そのほかにもまだいろいろとありますが、ご興味のある方は以下のサイトをご覧ください。
ファションはテクノロジーの進化で商品そのものも売り方も進化していて、ますますこのFASHION×TECHの領域から目が離せなくなりそうです。
参照サイト:Luxury Daily
cover photo: cea+ “V2 Test_ Lab:Intimate Interface ”
NOBLESTATEを運営するランドスケイプでは210万件の富裕層データベースをもとに、ラグジュアリー消費者のネットワークを通じた富裕層サーベイ、デプスインタビュー調査を行っています。詳しくはこちらからパンフレットをダウンロードください。