ビリオネア限定の ガソリンスタンドとは?
NOBLE STATE NEWS 2016.09.20
アメリカでコンビニ付きのガソリンスタンドを超富裕層向けに進化させて、会員制クラブ施設をつくるというなんとも不思議なニュースが入ってきました。
このクラブハウス、というかガソリンスタンドを計画するのはラグジュアリービジネスを展開するGuess Corp。グループ内のガソリンスタンド関連事業を行うGuess Petroleumがベンチャーとして、この事業を行います。
これまで長距離ドライブ中に休憩するようなモーテルは、あまりラグジュアリーとは縁がなかったわけですが、これをラグジュアリーにして、ガソリンスタンドを入り口に、プールもあり、高級レストランもあり、極上のスイートあり、というクラブハウスをつくり会員制にして運営するというのです。
クラブは社名の頭文字をとってGPクラブ。メンバーが車でクラブハウスに到着したら、まずはボーイさんが車を預かってくれます。車は手洗いで洗車され、ワックスがけをして、ガソリンは満タンに。その間レストランで食事をするもよし、プールでのんびりするもよし。スイートでちょっと昼寝をする、あるいは泊まることもできます。
こちらのクラブ、入会審査がとても厳しくプライベートバンクや不動産ディーラーの審査を経て、資産50億円以上保有すると特定された人のみ入会を許されるようです。驚きの基準です。
なお会費についてはオープンにされていません。
また運転中具合が悪くなった人のためにクラブハウスにはクリニックがあります。クリニックには内科医と助手、薬剤師が常駐していて「救急治療に近いサービスも可能」だとのこと。
GPクラブはニューヨーク州など中部大西洋岸と南部が中心で、ほかにはコネチカット州グリニッジとカリフォルニア州ビバリーヒルズを含む15箇所にまずオープン。その後今後3年でアメリカ全土に250拠点まで増やす計画です。
しかし資産50億円超のスーパー富裕層がそもそも長距離ドライブをするのだろうか、とこの記事を見て思っていたところ、サイトのコメント欄にも早速ツッコミが入っていて「そんな大金持ちが車で旅行するだなんて冗談でしょ。泊まるにしたって5つ星に泊まるってなぜ考えないのかね?」。かと思うと「プライベートジェットに乗らない大金持だっているし、そういう人が利用するんじゃない?」とか。いい感じで盛り上がってます。
皆さんはどう思われますか? カントリークラブのようなガソリンスタンド。成功するのでしょうか。
もしかすると完全自動運転の時代になれば、こういう旅が案外ラグジュアリーになるのかもしれない。GPはそのときに照準を合わせて今からスタートしようとしているのでしょうか。
参照サイト Mansion Global
cover photo: Scott + Cormia, via The Guess Corp.