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国内で叶える最上のラグジュアリーステイ vol.14 NIPPONIA 楢山集落(福島)

H/Ash 2022.01.27

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皆さま、こんにちは。ラグジュアリーライフアドバイザー兼ライターのH/Ashです。

エグゼクティブな皆様にぜひ訪れてほしい、国内の高級ホテルをご紹介してゆく「国内で叶える最上のラグジュアリーステイ」。

その第14弾として、今回は歴史的建造物や古民家の再生・活用で名高いNIPPONIAによる古民家ステイ「NIPPONIA 楢山集落」をご紹介いたします。



NIPPONIA HOTELとは、歴史的建造物や古民家の趣を残しつつ、現代的な快適さを取り入れた施設にリノベーションし、地域ごとの豊かな食材をふんだんに使用した美食体験や、地域に精通したコンシェルジュによる上質なサービスをお届けする、プロのホテルパーソンがサービスを提供するホテルプロジェクト。特にホテル一軒だけでなく、地域ぐるみでその滞在を後押しする、体験型の滞在が評判を呼んでいます。



そんな、古民家の再生・活用で名高いNIPPONIAと、海外でランドスケープアーキテクトとして活躍していた、楢山集落の19代目矢部佳宏がコラボレーションして出来たのが、今回ご紹介する「NIPPONIA 楢山集落」です。



楢山集落があるのは、新潟と福島の県境に位置する西会津。郡山駅や新潟から送迎、あるいはレンタカー・バス等にて、西会津の雄大な山脈を登ってゆき、その中腹の、地元の人からも秘境と言われる、まさに「天空の集落」に目指す楢山集落はあります。



集落一帯を全て「ホテル」とし、「暮らせるように泊まれる宿」として開業した「NIPPONIA 楢山集落」。そのコンセプトに従い、宿泊者が到着後にまず案内されるのは、集落の人々が大切に守ってきた「山の神様」の祠です。住民が暮らしに感謝し、日々祈りを捧げている祠は宿泊施設のすぐ裏手にあります。「集落の一員」として集落の住人でもあるスタッフと共にご挨拶をしたら、いよいよ「暮らす様に泊まる」滞在のスタートです。



「NIPPONIA 楢山集落」の宿泊棟は3棟あり、蔵は「高陽-KAYA-」(楢山集落の背後にそびえる守り神:高陽山(かやさん)より)、納屋の2棟は「聖-HIJIRI-」「十五夜-MITSUKINO-」(集落近くの沢の名より)と、いずれも楢山集落にちなんだ名が付けられています。そのうち、「聖-HIJIRI-」「十五夜-MITSUKINO-」は築120年以上の、農家の納屋の風情を味わえる建物が宿泊場所。

ですが「聖-HIJIRI」は、かつて楢山集落が属していたお隣の出戸集落にある、 岩屋虚空蔵尊という岩窟のお堂の真下に流れる沢:ヒジリ沢をイメージし、壁の下をくぐると見えるアート作品等、「籠る」事が出来るように徹底した仕掛けや構成となっています。一方、「十五夜-MITSUKINO」は高陽山の中腹を流れ、現在集落やホテルでも取水し利用している「十五夜沢(ミツキノサワ)」からの命名という事もあり、満月=ミツキの様に、吹き抜けで繋がった広い空間と柔らかな土壁の感触から、集落の記憶を感じ取る、全く異なった作りです。

なお、納屋の2棟は、裏山の間伐や択伐した木々などを熱源にした薪ボイラーでお風呂の湯を沸かしてくれますので、桧の香りがする広々としたお風呂で、体の芯まで温まる薪湯に浸かりつつ、窓からの自然を眺める、至福のバスタイムが堪能出来ます。



もう1棟は、かつて味噌や醤油、漬物や米などの発酵食品を保存し、山村の暮らしを支えていた、これまた築120年以上と伝えられる蔵「高陽-KAYA-」もオススメです。こちらのお部屋は1階に吹き抜けのキッチン、その奥にリビングルームと風呂、洗面室、お手洗いがあり、ベッドルームは2階。蔵らしく、陽の光や音、空気を閉ざしたその室内美は、まさに陰翳礼讃の世界。厳かな雰囲気の中で、ゆったりとした時間が過ぎてゆきます。



長期滞在も視野に入れている為、各宿泊棟にはそれぞれ自炊用の豪華キッチンが揃えられており(調味料等、数々貸し出し可能)、好きな食材を持ち込んで、まさに「暮らしてみる」のも良いですが、事前予約をしていれば、地元のお母さんたちが隣の母屋で手作りしてくれる郷土料理を部屋まで届けに来れるので、ぜひ夕食か朝食のどちらかだけでも利用してみましょう。

特に夕食は、西会津特産の車麩カツレツや馬刺し、しんごろう、この地方ならではのしょうゆ味のなめこ汁や季節の天ぷら、にしんの山椒漬け、お漬物等、山奥の厳しい自然の中で培われて来たご馳走が味わえます。それらと共に、新潟との県境ならではの、魚沼産に負けない粘りのある絶品の西会津特産のお米(季節によっては炊き込みご飯)が、まるで近所からのお裾分けが届くようなイメージでお母さんたちから届けられます。



滞在中、ふと聞こえてくる小川のせせらぎや眼下に続いていく棚田、山にかかる雲海の美しさ、農作業をしている人々の声、季節ごとの花のにおいや雪景色の静けさ等、アーバンな高級ホテルでは味わえない日本の原風景の一部となる感覚が精神を癒し、どこかスピリチュアルな時間の中で安らぐ、とっておきのリラクゼーション体験をここなら体験出来るはずです。



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いかがでしたでしょうか。

今回はいつもとは少し趣向を違え、心のリラクゼーションという面からのご紹介をいたしたく、「NIPPONIA 楢山集落」をご紹介させていただきました。

ちなみに、「NIPPONIA 楢山集落」には、テレビが存在しません。というのも、集落の人々の中で、常に表情を変える山や田の姿や、季節ごとの自然の音やにおいに五感を向け、心身の底から体験を吸収して欲しいから。

そんな、五感の豊かさを提供するNIPPONIA HOTELは、日本中にいくつも点在。ぜひ今後も何度か、日本ならではの原風景の中で味わう、NIPPONIAの和のリラクゼーションをご紹介してまいりたいと思います。

NIPPONIA 楢山集落
https://narayama-planetary-village.jp/
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