ミレニアル世代富裕層が一番印象に残ったのは日本
NOBLE STATE NEWS 2016.06.03
中国の富裕層レポートを発行するハルンレポート社で今週「中国のラグジュアリトラベラー2016」がリリースされ、18歳から36歳のミレニアル世代で個人資産3877万元(約6億4千万円)以上の525人の富裕層への調査内容がレポートされています。
レポートによるとこのクラスの若い富裕層たちの旅行に対する意識は昨年と少し傾向が変わっているようです。つまり、昨年は旅行といえば「レジャーのため」が82%と圧倒的に多く、続いて「知らない世界を発見したい」でした。
しかし今後3年間で増えるのが
1.冒険 52%
2.北極・南極探検 38%
3.自動車旅行 75%
で、これからは冒険に満ちた、よりドラマチックな旅行に人気が集まることが予想されています。
もっとも、そうはいっても、このセグメントの人たちはパリや東京へのラグリュアリーな、買い物と観光の旅には相変わらず関心が高く、3,4ヶ月に1回は海外旅行を楽しんでいます。年間42万元(約700万円)を旅行に使うのが彼らの平均的なスタイル。
人気の旅行先は
1位 フランス 40%
2位 日本 39%
で、やはり日本の人気は高く、今年の旧正月で彼らのもっとも多くが訪れた場所も、去年訪れた国でもっとも印象深かった場所も日本なのです。
そんな中国のラグジュアリートラベラーたちは中国国内ではどんな場所を好むのかというと
1位 海南島 49%
2位 雲南省 43%
3位 チベット 41%
だそう。
ハルンレポートによれば中国経済は減速しているが富裕層の海外旅行はむしろ勢いづいていて、とくに若い富裕層たちが旅行で使うマネーのインパクトは非常に大きい。このラグジュアリートラベラーたちは、このところの起業ブームで富を手にした層と、富裕層二代目が形成していると分析しています。
リッチな若者たちはホテル選びももちろん高級志向。選択基準は何かという問いには以下を挙げています。
1.パーソナライズされたサービス 42%
2.部屋が綺麗であること 41%
また旅の情報をどうやって得ているのかという問いでは、中国のLINEとも言うべき微信(Wechat)を使うという回答が上位に来ています。
1位 微信(Wechat) 48%
2位 微信 経由で友だちの口コミ 47%
3位 ふつうに旅行予約サイトで 42%
中国ではFACEBOOKやTWITTER、LINEなど海外のSNSが使えないので、Wechat(微信)やWeibo(微博)など中国語圏だけで使われるSNSが彼らのコンタクトポイント。
また普通に旅行社のサイトで旅をプランするという人はどういうポイントで選んでいるのかというと
1位 パーソナル化されたサービス 70%
2位 専門知識が豊富 57%
3位 旅程プランの魅力 54%
になっています。
日本好きの中国ミレニアル富裕層に向けては、冒険的要素を加えたショートトリップを考えてみてはいかがでしょう。
参照サイト jingdaily
Cover photo: zoetnet
photo:Tokyo by Moyan Brenn
※写真はイメージです。