

3度目の会社売却を行って感じること
ROSSO 2020.04.07
このたび、私は3度目の会社売却を成立させた。3度目ともなると「会社売却」というイベント自体には真新しさは感じないものの、何度経験しても、あの場の緊張感や責任感は、会社経営者としての重みを痛感できる。
今回は、この経験を話せる範囲でお伝えしていきたい。
何より印象的であったのが、働く社員全員が将来や未来に対して悲観的な考え方を持っていたことである。
それもそのはずだ。この企業は下請けの下請けで、給料が上がる見込みはない、経営者も努力するつもりがないなど、働く社員にとってはやる気やモチベーションを高める意味もなければ、この会社で長期的にキャリアを描くつもりもない状況だったのだ。本当に企業文化の違いに驚いた。
しかし、社員の努力や柔軟性があったことで、私の価値観をはじめ経営理念はすんなりと受け止めてもらうことができ、今ではかけがえのない大切な社員たちとなってくれたことは心から嬉しく思う。また、これから売却先でもみんなが活躍することを約束してくれたため、安心して会社を手渡すことができた。