メンサ会員に聞いた必要な脳の使い方とは?IQとEQ 記憶脳・分析脳・思考脳のバランス
焔(Homura) 2021.05.12
先日2015年にメンサ(MENSA)メンバーとなった友人Aと話す機会があり、色々と興味深い話を聞いてまいりました。
メンサに関してはごく一般的な知識しか持ち合わせていない筆者です。世界100カ国以上で10万人以上の会員がいる国際グループ、そして人口上位2%の IQ を持つ人たちだけが 参加できます。
要するに高い IQ を持つことがメンバー入りの条件であることは分かりますが 、実際のメンバーの認識はどうなのでしょうか?
友人がテストを受けたきっかけは自身の高IQを確認したかったから
この友人Aにとってのメンサという団体の認識は「高い IQ を持った人たちが集まる社会人サークルのようなもの」だと語ります。高IQの人たちはコミュニケーションのペースが違うこともあり、日常の会話にストレスを感じている人も少なくないようです。
元々は営業職だった友人ですが基本的に会社の社長や仕事のできる人は高い IQ を持っていることが多く、打ち解けやすいというメリットがあるのは確かですね。
そんな友人ですが、高い IQ を持っているからこその失敗もあったと語ります。 一番多いのが文章にまつわるトラブルです。
特にネットなどはよく炎上するらしく、自分でもその原因は「文章の行間で分かるだろう」 的なスタンスでつい発信してしまうことが少なくないとも言います。
この友人に限らず高い IQ を持つ人は「飲み込みの早さ」が特徴的です。 社会人になっても仕事の要領を掴むのがとても早く、他の人より習得が何十倍も早い人がほとんどです。
ただしそれは特別なビジネススキルを持っているということではなく「理解力が人より優れているだけだ」 、そんな認識で自分の IQ に対して興味を持ったと語ってくれます。
高学歴で頭が良いとされる人の属性は記憶脳に比重が置かれている
例えば一般的に頭の良い人という表現をする場合、これを脳の動くとして捉えた場合は物事の処理速度が速い人が当てはまります。一般的に IQ に作用するのは分析力や思考力だと言われています。従って高学歴や資格職など、世間一般で頭が良いとされる人の属性は「記憶脳」に比重が置かれていると言います。
ところが世の中にはそれ以外の「分析脳」や「思考脳」の比重が多い人もたくさんいらっしゃいます。 ところがそのような人たちは必ずしも高学歴であるとは限りません。
現在の日本での教育では「記憶脳」を使うことが多くなっています。 ところが現実的に合理的な判断や行動を取るために必要なのは「分析脳」と「思考脳」となります。
「記憶脳」を使うことが多くなってしまうと、自身の判断基準はどうしても過去の経験や、情報として脳にインプットされた価値観に左右されてしまうことに。
脳の切り替えはどうすればできるのでしょうか?
一般的にEQと呼ばれる「心の知能指数」が高い人は自然にできていると言われています。EQ で求められるものは「物事に対してどれだけ総合的に考えられるか」という部分です。IQとEQは 全く別物 ですので、 IQ が高くてもEQが低い人は脳のバランスが取りにくくなってしまいます。
例えて言うならIQが エンジンであるとすればEQは言ってみればハンドルやブレーキのような役割を果たします。
一直線の道路を走るだけであればIQが高いだけで問題ありませんが、直線道路の先に突然コーナーが来た場合そのまま走り続ければクラッシュしてしまいます。
そこで必要になってくるのが分析脳や思考脳です。これが働く人はコーナーの前にスピードを緩めたり、ハンドルを切ってスムーズにコーナーを回ることができます。
IQとEQは共存できて初めて意味を持つものです。そういう意味でしっかりと脳の切り替えができなければIQとうまく付き合うことはできなくなってしまいます。
パズルを解くことで脳の使い方を変えることは難しい理由
記憶脳に偏ってしまった自分の脳を思考・分析脳への切り替えは、高い IQ を持つ人が考えたパズルを何度も解いてもかないません。頭が良くなるパズルをいくら勉強しても根本的な「脳の使い方を変える」結果には結びつかないからです。
繰り返し行うパズルは脳の使い方を変えるというより解き方を覚えてしまうにすぎません。
子供であれば脳の柔軟性がありますので「切り替え」は簡単かもしれませんが、長年無意識に使い続けてきた脳の力はどのようにすれば来ていることができるのでしょうか?
友人が言うには普段意識していることとして
・毎日違う行動することを心がける
・同じ店でご飯を食べないようにする
など常に変化を求めるような行動を意識してしているといいます。
一般的な社会人の場合毎日違う行動をするというのは難しいかもしれませんが、話し相手を変えるなど小さな変化から始めてみるのも いいでしょう。
将来的にメンサの会員を目指すのであれば脳の切り替えを意識した日常を心がけるのがいいかもしれませんね。