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最先端医療

ANNE 2022.03.18

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人生100年の時代、テクノロジーの進化とともに医療分野でも進化が目覚ましい。近年、どのような最先端医療が行われているのかについて少しご紹介させていただきたい。



まず、バイオテクノロジーを活用した医療が発展を遂げていることを耳にする方も多いと思われるが、バイオテクノロジーとは、遺伝子組み換えや細胞融合などの遺伝子改変技術に関連した技術をいう。それを使った例として、がんの免疫療法が挙げられる。

がんの治療は従来、手術による切除、抗がん剤等を使った薬物療法、放射線治療等が主流であったが、患者の免疫細胞を再編集し、がん細胞のみを集中攻撃させる治療法であるキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法が新たに免疫療法として少しずつ認知度を上げてきている。これは簡単にいうと、患者のT細胞にキメラ抗原受容体を導入し、がん細胞を攻撃する司令塔となるキメラ抗原受容体T細胞を作り出す方法である。従来の治療法より副作用が低いと言われている。

もう一つはオプジーボを使ったがんの免疫療法である。通常、がん細胞はT細胞と結合することで、T細胞の活動、つまり免疫機能が抑制されてしまう。しかし、オプジーボというバイオ医薬品を使うことにより、T細胞がオプジーボと結合し、がん細胞とT細胞の結合を食い止め、T細胞の活動によりがん細胞を攻撃することができるという仕組みである。このような医療は例えば、国立がん研究センターや東京ミッドタウン先端技術研究所などで既に提供されている。



次に、幅広い使い方ができるホルモン補充療法についても触れさせていただきたい。ホルモン補充療法は既に数十年の歴史があるが、中身は進化してきている。目的は更年期障害、加齢による疲れの低減、美容、病気の予防、肩こりなどさまざまだが、まず自分の体に何が不足しているかを調べた上での補充をお勧めする。自分に適したホルモンを補充することにより、長年付き合った症状の改善も期待できるのではないか。

バイオテクノロジーの進化により、今後もさまざまな先端医療が現れ、より負担の少ない治療法が現れるだろう。そういった情報にアンテナを張ってウォッチしていきたい。
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