2014年のWEALTH－XとUBSビリオネアセンサーによると世界のビリオネア人口に女性が占める比率は12.3％。加えてそのうち65％以上が資産継承によります。その理由は女性ビリオネアの21％が未亡人でおそらくは夫の資産を相続しているから。

　 Business InsiderとWEALTH-Xが共同で『世界トップ15　自力で富を築いた女性たち』のリストを作成しています。15人の資産合計は530億ドル。それぞれさまざまな分野で起業しています。レストランチェーン、運送業、不動産開発、IT、アパレル、ヘルスケアなど。

　たとえばアパレルでは『BENETTON』『Forever21』『GAP』と3社のオーナーがランクインしています。

　アパレルなどは特にそうですが夫婦や兄弟姉妹、全体にファミリーで力を合わせて会社を大きくしたというケースが多いですね。夫婦、家族の絆の強さを感じずにはいられません。逆に独立独歩というか、家族とともにではなく、完全に自分一人で成功した人もいます。たとえば、プログラマー出身で電子医療情報システムのEpicを立ち上げ大成功しているジュディ・フォークナーさん（11位タイ）、エンタテイメント業界でもっとも資産家と言われたことがあるキャスターで女優のオブラ・ウィンフリーさん（5位）。

　また同じ5位タイで最年少32歳でランクインしている血液検査会社セラノスのエリザベス・ホ－ムズさん（とはいえ彼女は昨年、同社の血液検査の信憑性に疑義をはさむ記事がメディアに大きく取り上げられて以降、醜聞の渦中にあります）。ラグジュアリーホテルやショッピングモールを世界に所有する富華国際集団有限公司(Fu Wah International)オーナーのチャン・レイワさん。

　そしてトップに輝いたタッチスクリーンメーカー・藍思科技（レンズ・テクノロジー）の創業者、周群飛（ジョウ・チュンフェイ）さん（46）も。彼女は高校を中退して深センの腕時計専用レンズ工場でアルバイトをはじめ22歳で独立。2003年レンズテクノロジーズ社を設立。

　この会社はアップルやサムスンなどのスマートフォン、タブレットの表示画面に使われる強化ガラスのタッチスクリーン製造に特化した会社です。アルバイト時代は日収1ドル未満だったのが、3000ドルを元手に会社設立し、モトローラからの受注を機に事業を拡大。昨年3月には深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板」に上場。今では周さんは総資産60億ドルと言われています。まさにゼロから這い上がった大成功者ですね。



参照サイト： Wealth-X・Business　Insider