

ブルガリホテルがモスクワにオープンする
NOBLE STATE NEWS 2016.05.30
ブルガリがロシアの不動産投資家アレクセイ・ボガチェフ氏と共同でロシアでは初めてとなるブルガリホテルをオープンすると『The National』が伝えています。オープンは2019年を予定。このホテルはブルガリブランドとしては7つ目のホテルとなります。
既存のミラノ、ロンドン、バリに次いで、現在建設が予定されているのは上海、北京、ドバイで、この3つは2017年オープン予定。東京が入っていないのは何か残念ではありますが、やはりロシアはいま勢いがあるということなのでしょう。
このボガチェフ氏、農業への投資でも有名で、またロシア最大のコンビニチェーン、マグニットの株式を4%保有するといいます。今回のホテルへは2億ドルの出資を決めているとのこと(オペレーションはマリオット・インターナショナルが行う予定)。
ホテルはモスクワの中心部、ボリシャヤ・ニキーツカヤ通りに面しており、客室数65。またホテルとは別に14戸のサービスアパートメントもできると、ブルガリのジャン-クリストフ・ババンCEOとボガチェフ氏は発表しています。
さらにブルガリでは今後数ヶ月後以内に4軒のホテルプロジェクトを発表するとババンCEOは言っています。「今後10年間でわれわれは世界のもっともトレンドに敏感な都市とバリのようなリゾート地で、さらに5軒のホテルを建設する予定です。すべてを合わせると将来的には15から20のホテルを所有することになります」

また店舗については、先にモスクワで2店目をオープンしたところですが、今後10年で4店舗をロシアにオープンするとのこと。
「ブランド業界全体が今は危機的状況だと考えているように言われますが、そういうわけではありません。みんながみんな今は厳しい時代だといって諦めを決め込んでいるわけではないのです。われわれには戦う用意があります」とあくまで強気の姿勢を示しています。
「ロシアのブルガリについても、ロシアのラグジュアリー消費の未来についても、われわれは大変自信を持っています」
攻めるブルガリを印象づけると同時にロシアのラグジュアリー市場の可能性をとても感じる発表でした。
参照サイト The National
Cover photo:Enrique Dans
リゾートの写真:”Bulgari Resort Bali Main Pool” by Simon Clancy
※写真はイメージです。