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高原を駆け抜けるヒストリック・カーレース

THE MAGAZINE 2015.05.13

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第14回ジーロ・デ・軽井沢
5月23日(土)~ 24日(日)

 日本に現存する世界の名車、ヒストリックカーの数々が、爽やかな風の吹く、風光明媚な軽井沢に毎年集まってくる。事前に決められたタイムにいかに近づくかを競うこのラリー。今年ですでに14年の歴史を持っている。

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 大会駐車場には欧州の魅力的なヒストリックカーがいっぱい。懐かしい日本車の姿も。

 今回は全長約350kmにも及ぶコースが設定され、40年から80年前に生まれた歴史的な名車たちが、標高差も激しい高原のコースを走り回る。

 現代の車にはない曲線美を持ち、走る美術品とも言える車たちが、パレードなどのゆったりとした行進などではなく、うなりを上げて公道のコースを激走する姿は車好きにとっては本当にたまらない。

 ラリーに参加するために、そのコンディションに保つオーナーたちの大変な努力がうかがわれる。

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 高原の景色を駆け抜ける、厳しいアップダウンのあるコースが用意され、スペシャルテストのタイムトライアルも設定されている。

 参加者はまるで我が子のように愛車を慈しみ、ピカピカに磨き上げ、まるで新車のごとき輝きを持って会場に集まってくる。毎年このラリーに全国から参加してくるオーナーたちに お話を聞くと、パーツ購入のために英国に渡って、やっと見つけた廃車となった同車種のパーツを、二度と手に入らないと思って、何十年分も買い込んだという人も。メンテナンスやコンディションを保つための苦労はあるけれども、やはりヒストリックカーはそれをいとわない大変な魅力にあふれているのだろう。

 このラリーを観戦しに軽井沢に訪れるのなら、ぜひ車で行って欲しい。
公道を使って行われるので、ラリー車をさえぎることは許されないけれど、先回りしてスピードの出る箇所で(制限速度内で)旧車独特のエンジン音を上げて走り去る姿を目にするのは本当に楽しい。本年はグランドエクシブ軽井沢を拠点にラリーが開催される。

 40年以上前のコンディションのいい旧車をお持ちの方で、ぜひ参加したいという方は下記まで。4月末書類必着で受付は可能だそうだ。



ジーロ・デ・軽井沢事務局
http://www.60s.co.jp/giro/
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