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2020年の運勢

ROSSO 2020.02.01

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今回お話しする内容は、私の「運勢」や「願掛け」にまつわることである。ただ、私の運勢がどうであったかを語るのではなく、ここでは私の価値観や考え方を踏まえて、運勢や願掛けの在り方についてお伝えしてみたい。

 

そのため、一部神社仏閣に対する尊敬の念が希薄である箇所があるかもしれないが、その点はあらかじめご了承頂きたい。

 

私は、年に一度だけおみくじを引くようにしている。しかし、引いたからといって「大吉」や「凶」といった運勢で一喜一憂することもなければ、そこに記載してある文章を隅々まで読んで、その後の生活や行動に反映させるといったこともしない。当然、占いや縁起物などの類いも信じていない。

 

その理由は至って明確で、先入観によって行動が変化することを防ぐためである。

 

人は、行動する際にどうしても先入観や固定観念に従って行動してしまう。特に、私の場合は文章や背景を深く読み込んでしまう癖がある。そのため、隅々まで文章を読んで記憶してしまうと、そのとおりの未来になってしまうようで怖いと思っているからだ。

 

 

最近、しばしば「当たる占い」や、「〇〇にご利益がある神社」といった口コミや広告を見ることがある。私にはとっては、占いやおみくじが当たるのではなく、その結果を見た人がその内容に則した行動・決断をしているがゆえに、その結果に帰着しているように思えてならない。

 

よく言われる話だが、仮に大吉を引いた人がその一年間幸せであるかは、その人の主観で決まるものである。大吉を引いたすべての人が良い人生を送れていたら、今ごろ日本はかなり幸せで穏やかな情勢なのではないかと思うこともある。

 

これは、決しておみくじや占いを冒涜しているわけではない。ここでフォーカスすべきは、おみくじや占いを信じて疑わない人が持つポテンシャルの高さである。このポテンシャルの高さを発揮するための一要素として、おみくじや占いの結果が、その人の一歩や勇気を作り出していることは言うまでもない。

 

近年、さまざまな働き方が推奨されている日本でも、ようやく個人事業主やダブルワーカー、学生起業家といった新しいライフデザインの裾野を広げる活動が目につくようになってきた。しかし、未だ多くの人が「自信がない」「成功するかわからない」「勇気が持てない」といったことを口にして、現状維持や行動に移せないでいる。

 

すでにお伝えしたことからもわかるように、自分が成功するかどうかは自身の先入観や固定観念で決めているにも関わらず、占いやおみくじといった形で運勢をある程度明文化・予期するだけで、その人の成功確率や行動力は格段に高まる。

 

この両者には、特に付加価値やプラス要素が加わっているわけでもないにも関わらず、成功率やその人のマインドだけは変化する。これは、私にとってとても興味深くおもしろい内容である。

 

この推論に至って以来、私は占いやおみくじが持つ意味や運勢というものを信じていない。なぜなら、成功と失敗は紙一重なものであるとともに、その人の考え方次第でどうにでも変化するものだからだ。

 

ちなみに、私は2017年以降、引いたおみくじはずっと「大吉」であるが、そのおみくじの中に書かれた文章どおりになることはほぼない。これも、きっと私がその教えに背いて行動するからであろう。

 

 

まだ2020年のおみくじは引いておらず、手元には今年の運勢の基準となるものがないものの、心の中では「大吉」を引きたいとは願っている。

 

しかし、冒頭でもお伝えしたとおり、おみくじを引けただけで満足であり、結果は凶であっても一向に構わない。なぜなら、凶であってもそれを好転するだけの力を自身は備えていると自負しているし、「禍福は糾える縄の如し」と言うように、幸せと不幸は交互にくるものだと思っているからだ。

 

そして、どうせ来るのであれば、どちらも楽しむしかない。このようなプラス思考が継続する限りは、神社仏閣の教えに背いて、前に突き進んでいうこと思う。

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