苦労こそが自らの血となり肉となる

ROSSO 2019.07.29
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「富裕層は1日にして成らず」ということは、みなさんもご存知だろう。私にも、富裕層になることを志した起点となる日があったり、ターニングポイントとなった出来事があったり、大変苦労することがあったり、さまざまな分岐点を経て今に至る。

数ある分岐点の中から、今回は「苦労したこと」についてお話しさせて頂きたい。



話は数年前に遡る。私はベンチャー企業の創業者兼経営者をする傍ら、個人投資家としても精力的に活動していた。 「経営」と「投資」は似通った要素が多い。「いつ結果が出るかわからない」「孤独である」「自己責任」「焦燥感」などだ。日々作業していて、経営者を志した初心や目標に対する熱意などを忘れ去るほど、怒涛の日常が続く。

創業した当初、私は著名な経営者から次のようなアドバイスのおことばを頂いた。「会社を経営することの99%は“苦痛”や“辛さ”を伴うもので、残りの1%に“楽しさ”や“喜び”を見出してこそ、一流の経営者に近づけるのである」。

しかし、そんなことばも忘れてしまうくらい多忙な日々が続いた。個人的な趣味に充てる時間はほぼなく、日中は経営、それ以外の時間は投資といったライフサイクルを過ごしていた。いわゆる「仕事人間」として、数年もの時を過ごしていたのだ。この当時はわからなかったが、今となっては生き急ぐほど仕事をしていた。



そんなときに苦労したことに、次のようなことがあった。 経営においては、「運転資金の工面」「経営の停滞感」「支払いの催促」、「マネタイズ・収益の悪化」、個人投資家としては、「含み損の拡大」、「追証の準備」だ。

寝ても覚めても金銭面の不安が襲ってきたり、現状の生活や将来に対する焦りや絶望がメンタルや肉体を蝕んでいったりした。結果的に、これらの要素が複合する形で、病気を患うまでになってしまったのだ。

このときの経験から、自分自身のキャパシティを超えたときに、難題や大きな問題が起こるということを学んだ。

しかし、この当時はそんなことを知るよしもなく、寝る時間は毎日2〜3時間、日々数十万円から数百万万円の支払いや工面に追われ、食事が喉を通らない生活を送っていた。今改めて考えてみれば、不規則な生活と極度のプレッシャーで生きた心地のしない日々をよく何年も過ごしていたものだ。

こうなってしまうと、必然的に悪いサイクルに引き込まれてしまう。この頃は、1ヶ月以内に数千万円が必要になったり、人間関係が悪化したりする事態に陥ってしまった。

では、私はそんな苦境から果たしてどのような努力をして乗り越えたのか?

私は、5箇条を定めることでこの現状の打開を図った。
・自分の悪い箇所だけを見つめ直す
・日々あったことをノートに記し、この瞬間の出来事を胸に刻む
・すべてを全力でやり、悪い結果になっても引きずらない
・良いイメージだけを描いて前に進むと決める
・生活スタイルを徹底的に見直す



もちろん、これを定めたからといって一朝一夕に状況が好転するわけではない。これらの項目を日々継続的に意識しながら生活を送ることで、徐々に状況を回復させていくことができた。

今回お伝えしたこと以外にも、私は事業や投資、人間関係が悪化するたびに、精神と肉体を酷使して、あらゆる問題に対処してきた。しかし、先ほどお伝えした苦労話を起点として定めた5箇条を胸に刻むことで、以前と比べて改善するスピードを劇的に早めることができるようになり、問題を引き起こすことも必然的に減らすことができるようになった。



近年、ビジネス書籍では成功者の共通点として「GRIT」[G(Guts):度胸、R(Resilience):復元力、I(Initiative):自発性、T(Tenacity):執念]といったことばが注目を浴びているように、単一的なことばを用いて多様性のある思考や行動を推奨する動きが見られる。

その動きの良し悪しは別として、私が富裕層と呼ばれるようになることができたのは、今回お伝えしたような「苦労」を、身をもって体験できたからであると考えている。

誰しも、スマホや書籍から知り得た方法を用いて、失敗することなく成功したいと思うだろう。しかし、困難な状況を乗り換えてこそ人として成長し、価値観を深化させることができると私は自らの体験から考えている。

私がお伝えした苦労した話をどう思われるかは、読んでいらっしゃる方によって異なる。ただ、将来的に富裕層(お金持ち)になりたいと思っているようであれば、私のような苦労を経験することは必須だと考えている。 若輩者の私の経験が、少しでもみなさんのお役に立っていればうれしい限りである。



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