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いま世界一地価が高いという このビーチフロントはどこ?

NEWS BLOG 2017.05.26

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 目の前に美しい海が広がる4ベッドルーム、4バスルームの邸宅。お値段96億円。広さ4120平方フィート・・・ということは、120坪弱。坪単価にすると約8400万円。こんなすごい物件が2012年から市場に出ています。

 ここはいったいどこ? ビーチフロントで、地価世界一とくれば、やっぱりモナコでしょ? いやいやそうではありません。なんと、ここは香港島南部のレパルスベイのビーチフロントなのです。

 レパルスベイ=淺水灣は香港島南部の静かで、美しい宝石のようなビーチ。香港島は島の北西部にそびえるヴィクトリアピーク=太平山から北方向に摩天楼、そして九龍半島を見下ろす眺望が有名ですが、ヴィクトリアピークから島の中央部を走る山々を越えた、その反対側、東南方向にこの美しい湾はあります。

 九龍半島の南端、尖沙咀の高層ビルと対峙する北部の高層ビル街を香港島の「表の顔」とすれば、ここは静かでラグジュアリーな島の「裏の顔」。太平山の中腹にひろがる避暑地としての高級住宅街同様、ここもイギリス人が開発した高級リゾートであり、高級住宅街です。そしてもちろん映画『慕情』の舞台として記憶されている方も多い場所です。

 実は2013年に行われたUBSとWEALTH-Xの調査でも、世界一地価の高い場所はやはり香港島で、それは太平山の中腹、Pollock’s Pathでした。ここはヴィクトリアピークから山を少しダウンタウンに向けて下ったあたり。平米あたり12万ドルという値がついているので坪単価にすると約4400万円です。 ビクトリア3  レパルスベイには及びませんが、それでも日本の高級住宅街の不動産価格に慣れている目には、なんか桁がひとつ間違っているように感じるのは、ここがサザビーズやクリスティーズが扱うグローバルレベルの、不動産の”上場銘柄”だから。田園調布も芦屋も松濤も高輪も、残念ながらグローバル上場銘柄ではありません。それはどこまで行っても、美術品に例えれば、ほとんどの日本画家の大家の作品のような、ローカルな市場でこそ価値をもつ存在。日本は、日本人だけで集まるのを良しとしてきた結果そうなっているので、まあそれでいいのかもしれませんが。

 それにしても香港島恐るべし、です。この小さな場所にダイヤモンドのように輝ける土地がひしめいているわけですから。そして今日も夜になると、この島は本当に、宝石のように輝きはじめるのです。



※以下のサイトに邸宅の内観写真が一部掲載されています。 参照サイト:Luxury Insider

photo of Victoria Peak: Kah-Wai Lin ”Victoria Peak, Hong Kong”



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