「暁の寺」といえばバンコクのワット・アルンですが、おそらく世界中の旅人たちの記憶に、もうひとつ「暁の寺」として刻まれているのではないかと想像するのが、カンボジア・シェムリアップにあるアンコール・ワットです。

　それほどに、このジャングルの中に建つ荘厳な伽藍に訪れる暁のときは美しい。陽の光が差し込み始める時をここで過ごすと、全身にエネルギーが充填されるようで、この上ないこころとからだの贅沢を感じます。

　

　アンコール・ワットのあるシェムリアップには多くのラグジュアリーホテルがありますが、このほど改装を終えたベルモンド ラ・レジデンス・アンコールは、伝統的なクメール様式とコンテンポラリーなカンボジア・アートが共存する素敵なエスケープ・リゾート。

　

　ここが面白いのは、ジャングルの中にひっそりと佇む隠れ家リゾートなのに、80人まで収容できるミーティングルームがあって、そこを使ってコーポレート・イベントや役員会ができるところ。そのサイズであれば収容限度の半分を切る30人から40人ほどの選ばれた人たちが、ゆったりとこのリゾートで同じ時間を過ごすというぐらいが、ちょうどいいんじゃないかと思います。

　それもよくあるインセンティブツアーのようなものでなく、シリコンバレーの企業が行っているような、次代のリーダーたちが共に世界を巡りながら、頭と心と体をブラッシュアップする研修ツアーのようなことをやってみたらどうでしょう。



　部屋はデラックス・プールサイド・スイートをはじめ、２０室のプールサイド・ジュニア・スイート、１２室のガーデン・ジュニア・スイート、８室のデラックス・スタジオ・スイート、そして１８室のジュニア・スイートがあります。

　レストランは伝統的なカンボジア料理とクメール料理の『スパイス・サークル』、ピザオーブンがある『エンバー』、ラテン風にアレンジされたアジアン料理が食べられる屋外のダイニングスペース。またバーとしてはカクテルやフレッシュなタパスが味わえる『マルティニ・ラウンジ』。



　シェムリアップの中心部で、アンコール・ワットまでは10分の距離。夜明け前に起き出して、暁のアンコール・ワットを拝観しながら心身をリチャージしたら、リトリートでのミーティング。これにメディテーションやストレッチ等、心と体の強化メニューも加えて行えば、とってもユニークで特別な研修ツアーになると思うのですが、いかがでしょう？



photo/Ankor Watt: suzenewson　”Early dawn at Ankor Watt”

ベルモンドの日本語サイト
http://www.belmond.com/ja/