空港で売れるラグジュアリー

NEWS BLOG 2017.09.28
 時代はモノ消費からコト消費に変遷していると言われています。ラグジュアリーの世界でも、モノからコトへと消費が移っていて、コトに「乗る」形でモノが売れている。CPP―LUXURYが伝えています。

 デロイトが最近発表したGlobal Powers of Luxuryによれば、世界のトップ100ラグジュアリー企業の2015年の売上は210億ドルで対前年比4.5%減。そしてこのラグジュアリー消費の半分は旅行者によるものとのこと。

 一方で旅行業界の売上は全世界で635億ドル。2020年には850億ドルになることが予想されている。数字を押し上げているのはアジアからの旅行者でその売上は240億ドルに上る。

「旅と経験という分野はラグジュアリーの中で最も成長著しい分野です。そこで宝飾や、時計、アパレル、ビューティなどモノ中心のラグジュアリーブランドは、この成長に便乗したいと考えているのです」と話すのはHavas LuxHubのスマルダーズ氏。「一人あたりの旅行消費金額が上昇していて、空港での高級品消費が増えています。ただ買い物をするために空港に1時間早く来るんです」。

「結局、空港で暇な時間を持て余して、退屈している人たちに商品を提供しているようなものです」。ラグジュアリー・サファリの旅を提供する、ロアー・アフリカ社の創業者デボラ・カルメイヤー氏は言っている。 「空港というところは、人がそこにいたいという環境をもともと用意していないのですね。どこへ行っても混んでいて、目が回りそうで」。ラグジュアリーブランドの店舗はそこへいくと、あまり混雑していないし、落ち着ける場所だ。だから人はしばしばそのファンタジーの世界にのめり込み、しかも旅行気分も手伝って買ってしまうのだ。

 もちろん、たいていの空港は韓国の仁川空港のような世界最大のDUTY FREEショップを擁するわけではないが、空港という場所がラグジュアリーブランドに恩恵をもたらしていることは間違いがない。空港をきれいにすればするほど、小売店の売上機会は増えるのだ。

 「私だって混んでいるゲートで待っているよりは、エルメスでスカーフでも見たり、ロレックスで時計を試着している方がいいですからね」と前出のカルメイヤー氏。

 売上の数字はさておき、これでラグジュアリーブランドに光が当たっているとは、ただちには考えにくい。

「空港やクルーズの中でブランド品が購入できることはソリューションではなく、むしろ問題ととらえるべき」と話すのはRSRリサーチのリテールアナリスト、ポーラ・ローゼンブルム氏。こういうトランジットでのセールスは、通常の売上とは分けて捉えるべきで、コアビジネスに算入すべきでないと付け加える。

 つまり、空港で売れている分は、本来のビジネスの力とは分けて考えるべきということですね。

参照サイト:cpp-luxury

photo :cpp-luxury



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