控えめが素敵
ロゴなきラグジュアリーの時代に

NEWS BLOG 2016.12.13
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 ブランドロゴが無いバッグなど、ノーロゴのラグジュアリーが支持されているとCNBCニュースが伝えています。

 学生の頃、1970年代にはグッチのベルトがかっこよくて、Gのマークが逆向きに重なったゴールドバックルのベルトを、これ見よがしに着けていたものです。それから80年代はルイ・ヴィトンのモノグラムだとか、まるでビジネスマンがジャケットのフラワーホールに会社のバッジを着けるように、ブランドロゴを身にまとうことが心地よく、そうやってブランドのレジェンドに自分たちを重ねていました。

 いっぽうでこの時期、ノーブランドであること自体をブランド化した無印良品が登場しました。
それ以降は、ロゴを前面に打ち出した、わかりやすいラグジュアリーと、製品自体にロゴは表示せずミニマリズム的に抑制したクールなラグジュアリーは、共存しながら、それぞれの派のファンを獲得することで住み分けられてきたように思います。

 ところがここにきて、SNSを使って自分の持ち物から居場所まで自慢できるようになったことで、ブランドロゴはデジタル空間で無限大に拡散し消費され、20世紀に持っていたような「神通力」を失ってしまったのではないでしょうか。ロゴそのものにありがたみが薄れてきたために、ロゴを強調した商品がなにか滑稽なものになってしまいました。

 だからラグジュアリーファンは、ひと目でそのブランドとわかるロゴによってではなく、デザインテイストや素材の質感、縫製の丁寧さ等でブランドのDNAを表現する「控えめラグジュアリー」に共感するのでしょう。

 ロゴに語らせるのでなく、物、製品に語らせるという時代になっているのだと思います。

参照サイト:CNBC
photo: Gustavo Divito "8 jours or printemps"

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