5つのCが
ラグジュアリーな旅をつくる

NEWS BLOG 2016.12.08
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つい先日『ラグジュアリートラベラーは冒険を好む』ということを書いたのですが、そもそもラグジュアリーの概念自体が変質している中で「ラグジュアリーな旅」とはどんな旅をいうのでしょうか。

 これに対しては世界のホスピタリティ教育の殿堂と言ってもいい、スイス・ローザンヌのホテル学校、ローザンヌ・ホテルスクール(ECOLE HOTELIERE LOSANNE)が、ラグジュアリーな旅を5つのCで定義しているので、ご紹介したいと思います。

1.CULTURE 文化
 はじめに文化。曰く、地元の文化に触れたり、伝統文化、芸術や文化遺産にふれる体験をすること。 移動の手段や宿泊施設が高級であるとかそういうことよりも、まずはその土地の文化にふれることこそが贅沢であるということだと思います。

2.CUISINE 料理
 続いて料理ですが、ここで言う料理とは、星付きレストランをめぐるとかそういうことではなく、クッキングセミナーなどに参加し、自分でその土地の食材を使って料理をすること。その体験こそがラグジュアリーということですね。

3.COMMUNITY コミュニティ
 コミュニティと言っても、団体ツアーとかそういう「みんな一緒」にされることは、ラグジュアリートラベラーが一番嫌がること。しかしその一方で、ラグジュアリーな人たちは、自分と似通った層の人達とコミュニティをシェアすることを求めてもいる。

 そこで旅行先でセミナーを開いたり、イベントを主催してゲストたちが出会う場を提供する。あるいは旅の会報誌をつくって、コミュニティ的メディア空間をそこで作るなど、アッパーな人たちの中で、好みを同じくする人たちのソサエティに、自分たちが所属しているという心地よさを提供する。

4.CONTENT コンテンツ
 どういうストーリーがある旅なのか。そのコンテンツこそ重要。それを会報誌、WEB、イベントなどで伝えていく。ラグジュアリーを愛するが、ふだんは忙しくしている人に向けて、全てコーディネートすること。

5.CUSTOMIZATION カスタマイズ
 自分だけのためにつくられた、ジャストフィットのスーツのような旅のプラン。もっとも重要な要素がこのカスタマイズという部分。



 以上、ホスピタリティの殿堂が定めた5つのCを見ていると、そこには決して「豪華さ」や「高級感」や「上質感」といった従来のわかりやすいラグジュアリー要素は出てこないですね。

 結局のところ、リムジンでお迎えがきて、プライベートジェットに乗って、1泊2万ドルのプレジデンシャルスイートに泊まって・・・というような旅をラグジュアリーの頂点とする訳ではなく、あくまで体験の質をどう高めるかということだと思います。

 ラグジュアリーは、その人の外側にある装飾物とは関係なく、内側に宿るもの、その人の内側に火をつけよ、ということなのでしょう。



参照サイト:Ecole Hoteliere Lausanne

photo: Land Rover MENA "Land Rover and Platinum Heritage"
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