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スペインにラグジュアリーがもどってきた!

NOBLE STATE NEWS 2016.07.12

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 英国のEU離脱で揺れるヨーロッパで、今スペインの高級不動産が活況とのレポ-トを英不動産コンサル大手ナイトフランクが伝えています。スペインは失業率も高く、政治的には混乱が続いているのに、え?と思われる方もいるかもしれません。

  しかしGDP成長率では来年は英国、ドイツを抜く見通しというのがスペインのいまの姿。特定のハイエンド市場では売上も成長しているのです。これはヨーロッパ以外のバイヤーとディベロッパーが高級不動産を購入し、それで不動産価格が上昇しているようです。

  2014年に経済は好調に転じたとはいえ、政治的には混乱が続き、失業率は相変わらず高い。しかしマドリッド、バルセロナ、マヨルカ島、イビザ島の一部のラグジュアリーに絞ってみると、明らかに回復しているというのです。

  確かに外から見ると、スペインはまだ不況の渦中にあるとみえます。しかし2014年の経済成長率は、ユーロ圏内でも他国を圧倒していたということです。

  ではいったい誰がスペインのこのイビザやマドリッドの高級不動産を買っているのか。

  意外なことに、というか意外でないのかもしれませんがラテンアメリカの、スペイン語圏の人々が買うことが多いらしい。というのは、本国が政治的・経済的に不安定であれば、たとえばマドリッドのような街は特に、スペイン語が使えて、家族で越してくるにも魅力的に映るのだそうです。

  ましてバルセロナはスーパーヨットのマリーナができたり、マンダリンオリエンタルホテルができたり、とラグジュアリーな都市として進化し続けていることもあります。

  いっぽうマヨルカ島やイビザ島は外国人からの需要で急成長している。マドリッドのような都市の物件と比べると売上増はそうでもないが、価格の上昇が著しいようです。

  ラテンアメリカ以外で目立って購入しているのは中東、ロシア、スイス、とこのあたりは想像どおりですね。ラテンアメリカを含むこれらの国の富裕層の購入が牽引し、統計上EU圏以外の購入額は2013年に30%だったの2015年は40%になっているといいます。



参照サイト Luxury Daily

cover photo: Eneas De Troya “Mansion de VoloPapilio”
※写真はイメージです。
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