愛車でのドライブ~1週間編~

ROSSO 2019.02.25
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 唐突ではあるが、筆者は大の車好きである。プライバシーの関係もあり、お見せできないことは残念だが、自宅のマンションに普段使いの「ポルシェ911カレラ」、他のガレージに「ポルシェ マカンS」、「マセラティ グラントゥーリズモ スポーツ」、他にもいくつか所有している。生粋の「車好き」なのだ。

  そんな私の趣味の1つに「愛車でのドライブ」がある。心身ともに癒される時間であることは言うまでもないが、私の場合、ただのドライブでは終わらない。何よりみなさんと異なるのは、目的も時間も許す限り、あてもないドライブを楽しむのである。

  今回は、そんな放浪癖のある私が、「1週間」という期間を使って行ったドライブについてお話できればと思う。

  時は遡り、車に対するドライブを思い立ったのは学生時代。一度はアメリカの「ルート66横断」や、「日本全国を一筆書きで一周」、「ヨーロッパを一周」といった壮大なスケールの旅を車で巡りたいと夢見ていた。しかし、現実はそう甘くなかった。

  経営者としての肩書きを持つ私は、日々の仕事に追われる余り、1年に一度の旅行もままならないほど時間がなく、行くことができてもせいぜい国内を2〜3泊程度。学生時代に夢見た車旅は、夢のまた夢へと消えていった。

  しかし、そんな私に転機が訪れたのは、会社を立ち上げてから3年も経ったある日であった。仕事が落ち着き、社員が増えたことによって、創業期よりも肩の荷が降りたのである。そんな私は思い切って長期休暇を取り、「あてもないドライブ旅」へ出かけることを決意した。

  期間は1週間。しかし、仕事のことを踏まえると、海外に出かけることは不可能だ。国内でのドライブとは言っても、遠出してしまうとすぐには会社に戻れなくなるリスクがあり厳しい。そこで、東京を出発し、神奈川・山梨・静岡・長野・金沢・新潟・埼玉を巡る「関東近郊のドライブ」に出かけることに決めた。 行きたい場所も決めず、目的もない、いわゆる本当の「ドライブ」である。

  目的はドライブであるため、各所での写真の掲載がないのでは、この魅力をみなさんに伝えることは難しい。そこで、今回はこのドライブで私が何を考え、今の自分にどうこの経験を活かしているのかをお伝えできればと思う。

  みなさんにとって、ドライブまたは車はどんな位置付けだろうか?私にとって、車とは人生の一部であり、乗る楽しみだけでなく、見る喜びを与えてくれる最高のモノである。

  そして、ドライブの醍醐味は、普段立ち寄ることのできない地域に立ち寄り、その土地や人の雰囲気を味わえることであり、何より贅沢だと思っている。普段浮かばないアイデアをブレストしたり、思考(思慮深く)を巡らせたり、経営者としてだけでなく、人としてのステージを引き上げるためには最高の空間としてドライブを捉えている。仕事で煮詰まったり、夢の途中で挫けそうになったりしたときにはドライブは最適である。

  今回の1週間ドライブも同様である。この旅行の中でも、偶然出会ったNPO法人の考え方に意気投合し、個人的に寄付することを決めたり、職人の方が作る一点物の作品を購入したり、農家の人と出会い野菜を毎年送っていただく関係になったりと、仕事だけしているのでは決して出会うことのできない人たちとの触れ合いが、私の「人としての幅」をより一層広げてくれた。車で各県をまたぐと、その場でしか感じ取ることができない雰囲気を感じ取ることができるのだ。

  思考に対しても同じである。常に一定のリズム・習慣で生活していると、思考や行動は単一化しがちになり、生活自体が馴れ合いになってしまうと考えている。そうならないためにも、定期的に旅やドライブに出掛ける。同じ価値観だけに囚われてはいけないのである。

  短絡的になりがちな思考をいかに細部に至るまで考え込み、行動として具現化できるかが大切である。経営者として、人として”一人前”になるためには、思考にも常に刺激を与え続けなければならないというのが私の持論である。

  また、ドライブに対する少しオマケ的な要素だが、車で各県を巡る理由の一つに、私の趣味である”クラシックカーの収集“も大きな要因を含んでいる。各県には、有名なディーラー(車屋)が存在する。そこには、大都市にないような希少なクラシックカーが眠っているのだ。

  もちろん、私では到底お会いできないようなオーナー様もたくさんいる。普段は家からホームページで眺めるだけに終始しているが、この時ばかりは違う。実際に車を拝見し、車談義に花を咲かせ、さまざまな考えを巡らせる。良ければ車を購入することだってある。

  それほど、ドライブには人とのつながり、土地の空気感などの醍醐味を味わう要素がたくさん含まれている。

  今回は車、ドライブに対する情熱を語るだけでひとつの記事となってしまったが、もしニーズがあればお見せできる範囲で、私の愛車コレクション、ドライブの一時をみなさんと共有できれば嬉しい限りである。なお、今回の旅の様子について写真が貼付できないのは、私に普段あまり写真を撮る習慣がないこと、そして写真として残すのではなく、リアルな場での感覚を大切にする経営者ゆえの癖である。ご了承願いたい。



cover photo:Pedro Ribeiro Simoes  Red Jaguar XK1407

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