大きな買い物の一日

ROSSO 2018.12.07
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 私は様々な物をコレクションしている。そう、収集癖があるのだ。車にDVD、書籍、靴、漫画、フィギュアなど、自宅には数千点を超えるコレクションが置かれている。

  その中で、最も愛着をもってコレクションしているものの1つに腕時計がある。プライベートから仕事、趣味と各シーンや季節によって使い分けられるほど、多くをコレクションしている。

  そして、今回は前から欲しかった腕時計の買い物についてお話しさせていただきたい。

  この日の買い物では予算として『1,000万円』を充てようと考えた。このサイトを読まれてる方々にとっては少ないと思うが、ご了承頂きたい。

  狙うべき時計はロレックス、フランクミュラー、エルメス、ウブロなど。やはり新品に満足するだけでなく、リセールを考えた時には人気の高い物を買っておくと、購入単価より売却時の方が高い場合が多い。

  しかも、今回は奥さんとペアで欲しかったので、合計で2本は買おうと決めていた。なぜこのタイミングでペア腕時計を探しているかというと、この日から1ヶ月後、奥さんと2人で車での日本一周を試みていたためである。その旅行の記念になる時計がほしくて都内にある時計店を訪れた。 (ここではこの話については省略させていただくが、この為に車も新調し、全国の旅に出発した!)

  しかしながら、こうなってくると、先程話した軍資金では少ないものである。

  いざ店内に入ると、最初からまさかの展開。なんとロレックスやウブロは置いていないとのこと。リサーチしていない自分が悪いのだが、なんとも悲しい話である。

  そんな説明を受け、落ち込みながら店内を回っていると、人目をひく時計がある。“フランクミュラー ロングアイランド ジョーカー(限定モデル)”である。他のお店では完売していたモデルが・・・まさかの在庫有りとのこと。以前から一本は欲しいと思っていたフランクミュラーだが、こんな形で出会えるとは思わず、もちろんこれは購入確定。



  奥さんもフランクミュラーから1点目ぼしいもの探し、これでペアが成立。2本横に並ぶとなかなかのインパクトであるが、私自身はとても満足している。

  会計をしようとしていると、旅行に向けて、普段使いができるものが欲しいという話になり、再び店内を散策開始。そこで手に取ったのは、”エルメス J12シリーズ(Black/White)”。これはなんともスッキリとしたデザインで、使い勝手も良く、オンオフ問わず使える。さらには先ほど述べたフランクミュラーとは、異なるシーンでの使い方のイメージが湧いたため、購入を決意。

  この段階で既に合計金額も800万円近くなり、訪れた目的も達成したので、快く会計をしていた。



  お店から出されたシャンパンを飲んでいると、店長が申し訳なさそうにある箱を持ってきた。それを見た瞬間、私は絶句した。

  それはなんと、”ZENITH(ゼニス) EL PRIMERO for KOJI UEHARA”モデル! メジャーリーガー(現・読売ジャイアンツ)上原浩治選手の限定モデルである。なぜここまで私が興奮したかと言うと、子供の頃からジャイアンツファンで、テレビで観ていた全盛期に上原選手が大活躍し、心を奪われた経験があるからである。

  これはなんと限定50本(しかも、専用ボックスと上原選手直筆のサインポール付き)しか存在せず、他店では完売。大都市のお店ではなかなかお目にかかれない。筆者も探していた逸品なので、なおさら感動したことを覚えている。

  私にはこういう経験がよくある。それは買い物をしている中で、よく起こることなのである。

  私は常々、欲しいものや好きなものには、相手が誰であろうと、とことん熱意を伝えるため、お店に出ていない情報や商品を紹介していただける。「実はこんなもの(情報)があるのですが。いかがでしょうか?」。だいたいこの言葉をお店から聞ければ、文句なしの一品が登場すること間違いなし!そういった一言を頂き、何度も、滅多にお目にかかれず、なかなか手に入らない物を手にすることに成功してきた。

  今回は、もう会計を済ませてしまっていた事と、次の予定が入っていたので、名残惜しさを胸に、ここで店を後にした。(後日談として、お話しいただいた際に数日後に来店する旨を伝え、頭金を少しだけお支払いしてキープしていただいた。今ではもちろん私のコレクションの1つとなっている。)

  そんな有意義な時間を過ごさせて頂き、気分上々のまま向かった先は、都内にある高級分譲マンションのモデルルームだった。



  (自分で言うのも滑稽な話だが、)このままの流れでマンション購入の打ち合わせに来たのである。以前より都内で目をつけていたマンションが複数あったので、休日を使い一気に回ることにしていたのである。それがまさに時計を買ったこの日だった。

  ここでは詳しい内容については割愛させていただくが、この時はこの流れのままマンションを2部屋購入した。



  皆さんは「ただ金持ちが買い物をして楽しかった」と捉えるところかもしれないが、私はこういった日ほど繊細なまでに気を使う。お金を大きく動かす日は気も大きくなりがちで、そういう日は意識していないと、自分は偉いなどと勘違いしがちになる。そうなれば身の破滅である。

  ある先輩経営者から《常に謙虚であれ。人の上に立ちたいのであれば誰とでも対等に接し、侃侃諤諤(かんかんがくがく)に意見を交わすべし》と教えて頂いたことがある。私はこれをどんな時でも忠実に守っていける人間になりたいと思っている。だから人から見ればただの買い物かもしれないときにも、この教えを実践しているつもりだ。

  しかし、やはり意識すると疲れるものである。

  私はこの1日に経験した事を回想し、抱えきれないほどの満足感を得て、家路についた。
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